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宮崎選手レポート

MTBチャレンジカップ第2戦 亀岡トライアルランド
カテゴリ エリート
順位 9位

2/28に参加した開幕戦に続き第2戦にもエントリー。比較的近場だったので自走で会場に向かいました。33km530m↑、90分ほどで着きちょうど良いアップになりました。

コースウォークと試走を済ませた印象は、聞いていた以上に難しい、でした。マイペースで走るだけならどうと言うことは無いですが、レース強度を維持しながら速く走るとなると話は別です。踏める時間が短く、テクニックが要求されるレイアウト。試走しながら他のライダーのラインを見て勉強させてもらいました。

また、受付でエントリーリストを見るとにわかMTB乗りの私でも知っているエリートライダーが何人もエントリーしていることに驚きました(全日本XCの2〜4位、上位の4名)。もともと入賞も厳しいかなぁと思っていたのに加え、このメンツを見て良い意味で力が抜ける思いでした。

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レースは1周目のみコース外の上りをこなし、奥のピーク地点からコースインします。スタートは4列並びの2列目でスタート。上りではイマイチ踏めず、10番手ほどでコースイン。

レース前半は殆どの時間、第2グループの後方で展開していました。自分のバイクが比較的走破性が高いので荒れている区間は落ち着いて前に着いていくことができましたが、細かい切り返しやテクニカルな下りではテクニック不足が露呈し、その度に離されては踏んで追いつく展開が続きます。

やはりMチャレ上位常連の方々は走力・テクニックともに安定しており自分がミスすればそれだけ遅れ、後ろのライダーには抜かれてしまいます。疲労と焦りが募り、後半は走り方が雑になっていたように思います。
その雑さがトラブルとして現れます。どこかでタイヤを傷つけてしまったのか、フロントタイヤの空気が大幅に減っています。その時すでに第2グループから遅れていたこともありDNFが頭をよぎりましたが…0,5barは入っている感覚でしばらくは走れそうだったので慎重に走り続けました。

そうこうしている内に前が詰まったのか第2集団に追いつきました。このパックでなるべく上位でゴールするべく残り2,3周集中して走ります。しかし前述の通り、前のライダーの安定感が素晴らしく、抜き所の少ないコースに阻まれコース前半で先頭選手のジャンを聞きます。

先頭から逃げ切ればもう1周回できる、順位をあげるチャンスがある!と思い差し掛かった下りの難所で前を滑らせ転倒。トップの選手に抜かされてその周回でレースを終えました。順調に走っていた第2集団はもう1周してフィニッシュ。あと1周できたからと言って順位を上げられたとは思いませんが…悔いの残る結果となりました。

 


吉野MTBクロスカントリー 3/21(日)
順位 1位

12月にオープンしたFABUさんのマウンテンバイクパークを使ったXCレース。ここ数ヶ月はこのレースを目標にトレーニングを積重ねてきました。レース当日はあいにくの雨でしたが無事に開催されて一安心です。

受付を済ませアップ兼試走へ。コースは100%ダート、起伏に富みダブルトラック半分シングルトラック半分といった感じで、基本的に直線基調で脚力が要求されるコースレイアウト。しかし一部には細かい切り返しや丸太越えなどテクニカルな区間も用意されていました。

しかしそれ以上に厄介なのは雨。土質のせいか、濡れた土は滑り出すとどこまでも流れて行ってしまうほどドロドロになっていました。シングルトラックの上りは半分は乗車不可、下りも3割ほどは乗車が難しいコンディションでした。試走をしても消耗するだけだと判断し、1周で試走を終えました。

今回のレースはまず一人づつ予選のタイムアタックをし、上位10名が決勝に進める方式を採用していました。ゼッケン番号順に等間隔でスタートしていきます。前に並んでいた選手がどうも速そうな雰囲気があり、警戒していました。

自分のスタート順が来たのでそこそこのペースで走り出します。案の定前の選手は速いようで、いくら先の方を見ても見当たりません。コース中盤でようやく背中を捉えますが抜かせるほどではなく、最後も少し離されてゴール。予選は少なくとも2位以下での通過になりそうです。

そして迎えた決勝。二番目のコールだったのでどうやら2位通過だったようです。3位は先程前を走っていた福田選手で2月の関クロ堺浜C3を勝っている強者です。1位の大賀選手は2019年の吉野エンデューロで勝っている選手で、予選の結果からも今回はかなり調子が良さそうです。

スタートしてしばらくはダブルトラックの上り。しっかり目に踏んで先頭に出てそのままシングルトラック区間に入ります。しかしテクニカル区間の丸太の処理をミスし停車。3位に後退してしまいます。その後の上り区間はぬかるみが酷く乗車不可。押し歩きますがどうも脚の踏ん張りが効かず先頭から離されてしまいます。
先頭の大賀選手はテクニックがあり、下りだけでなく押し歩きからの飛び乗りで大きく離されていると感じました。しばらくは追走のパックを形成し前を追いますがどんどん離されていくのと、パックの福田選手にも置いていかれそうな感じがしてかなり焦っていました。
大きなミスと転倒を1回づつしてようやく冷静になりました。先週のMチャレのように焦りからのミスでチャンスを失わないように、それからは冷静に走ることを心がけました。f:id:magatama99:20210330175715j:image

2周目に入り、テクニカル区間で先頭がミスをしているのを確認。こちらもミスをしないギリギリまでペースを上げて一気に差を詰めにいきます。なんとか先頭に追いつき一対一の状態に。呼吸を整えつつ相手の様子を観察します。
周回を重ねるほど悪化するコンディションに乗車率が下がっていきますが大賀選手は巧みなバイクコントロールで高い乗車率をキープしています。どこでなら勝負できるか考えながら必死に食らいつきました。

3周目に入り、相手に少し疲れが見えたので上り区間で勝負を掛けます。踏めるところはしっかりと踏み、難しいところは抑え目に。そのまま目立ったミスをすることなく周回を重ねました。
最終周回の前半で立哨の方から「20秒差!」と教えてもらいました。大きなミスをしなければ大丈夫だと気持ちにゆとりができたのを覚えています。コース半ばからは貯金を崩しながら着実に残り距離を消化していきました。
最終区間に入り、後ろは見えないので勝利を確信。余裕を持ってフィニッシュすることができました。f:id:magatama99:20210330175706j:image

今回が初開催で悪天候だったこともあり小規模なレースになりましたが、無事に勝つことができて本当に嬉しく思います。冬場から続けていたMTBでのトレーニングには一旦区切りをつけ、しばらくはまたロードでのトレーニングに軸足を戻したいと思います。

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