VC AVANZARE 公式

自転車チームVC AVANZAREの公式ブログ。

美山ロード、監督レポート。

日頃よりチームと選手達へのご関心、ご声援に改めて心より感謝申し上げます。

レポート内容を述べる前に公道のロードレースという素晴らしい経験をさせて頂けた事や規模の大きさなどからも沢山の方のご尽力あっての開催という事に大変感謝の気持ちを抱いています。また、地元の方々からの温かいご声援などで美山という地をとても好きになる機会に恵まれました。

肝心なレース内容としましては10.4㎞コースを7周の72.8㎞の「7周の部(エリート)」に出場。(野間、山科選手はU23であるが混走の同時スタート)

勝負所としては九鬼ヶ坂という1㎞に満たない登坂区間があり、短くも勝負を仕掛けたり決め手を打つには十分な要素となる印象でした。

野間選手はスタート間も無くして前方に居る自分の近くまで来てくれたり、隙を見ては更に前へポジショニングしたりと普段走っている実業団レースでの経験を感じるモノでした。今回体調面からレース途中で降りる判断を自ら取りましたが勇断と言えるように、また体調を取り戻して本来の力を発揮して欲しい所。これまでの実業団連戦が比較的、感触を掴んで来ているのでこのような経験を挟む事で彼が更なる成長するための良い反動になるのを期待しています。

山科選手はレース中(特に序盤〜中盤)姿を見ないと思えばふとしたタイミングで前に上がって来たりと自分なりの読みがあるのか、自分のリズムを大切にしているのか、いずれにせよ呼吸やフォームも乱れておらず、脚も回っていたので良い集中状態でレースに入り込んでいたように感じ、こちらも山科選手によるポジショニングを時には参考にしつつ刺激をもらう事に。

最終周回、九鬼ヶ坂に入る左折の手前区間知名度、実力共にある強力な選手のスパートに飛び乗り背後にピタりと付けた辺りは、脚が消耗してる中での集中、勝負勘、反応など上のレベルでも十分通用するという山科選手の実力を証明するものだったと言えます。

その後、登坂途中で力尽きたのは仕方なくも誰しもが苦しむ勝負所で力試しが出来た点では、今後の彼が強くなる上で大きな収穫だったのではないでしょうか。

ひとつ課題は後半、集団のほぼ最後尾の時間を作ってしまった事。加えて九鬼ヶ坂のピークで実質遅れを取る場面が有るも先頭が緩み、復帰が叶ったなど展開に救われた面や中切れのリスクも考えると基本的な登坂力、疲労したレース後半でのポジショニング、最後尾の捌き方などを修正していく事で彼、山科選手のレースセンスであればフィジカル通りの結果、又はフィジカル以上の結果に結びつくと強く感じています。

個人としましては結果から程遠い走りとなり選手達を内容でも結果でもリードするべき立場であり、実業団のJPTカテゴリーを走る選手として勝負に絡むのは最低限のハードルと、自覚を持って臨みましたがどれも及第点には至らず選手達に申し訳ない気持ちでいます。

自分もまた出直す事で率先垂範を目指しつつ、選手達と喜びや様々なシーンを共有出来るよう自転車競技に励んで参ります。

話を選手達に戻しまして最後となりますが、今回のレースで野間選手、山科選手の成長や互いの特性が垣間見え、また2人が肩を並べて走る事で今後のチーム像を期待させてくれる良い機会となりました。

選手達が結果を掴みに行く上での成長過程や、選手としての振り幅、伸び代を少しでも感じて頂ければ幸いであり、今後もVC AVANZAREの活動を発信して参りますのでご声援の程、宜しくお願い致します。

 

ご一読ありがとうございます。