舞洲クリテリウム、簡易レポート
VC AVANZAREからは2名がE3カテゴリーにて出場し柚原が9位(E3-2組)。大友がDNF(E3-1組)という結果に終わりました。
天候は雨模様、しかも雨足に差が激しく都度変わる路面コンディションが選手達を悩ませる。各カテゴリーのレースが消化されていくに連れ舞洲ではお馴染み「風」が更にレースを厳しいモノにさせたかと思います。
簡易ではありますが大友、柚原のレース前から終わりに掛け、走りの内容や展開など本人達の感想も交えつつレポートとしてまとめていきます。
大友 皓平
「キャプテンシー、そしてチャレンジャーとして。」phot by pino
社会人として競技を志す大友選手にとってまだエンジンも掛かっていなければ、波にも乗れていない今シーズン。
レース当日も彼にとって不十分な準備での出走となったが、その中で出来る走りを探るいわゆる “脚が持つ限り” というプランでスタートへ並びに行く。
風が強く吹き出してるため自力で踏める時間を頭に入れながら、ミスを減らして丁寧に走るようにと監督からもアドバイスを受ける。
スタート後、なるべく前に上がる様子は伺えるも、なかなかポジションキープが難しいようで下がりたくない所で位置を下げてしまう状況。大友選手は観察力があり元々ポジショニングが悪くない選手ではあるが、現在の体力とメンタル面の問題から思うように動かない現状を突き付けられるモノとなった。
「上がるのが上手い選手、良い位置をキープ出来る選手を探しましたがその辺りも今回は難しかったです」。
「気持ちの作り方や繋げ方」
phot by pino
中盤に入り、集団最後尾まで下がり切ってしまった大友選手は、コーナー毎の加速に耐えれず遂に千切れてしまい単独走行となる。
「1人になってからは気持ちを切り替えて走れるまで走りました。」
結果は未完走、そして戦えていない状態。この事実に変わりはありませんがそれでもレースという現場から離れないのは、大友選手にとって勇気ある選択なのかもしれません。
仕事をしつつ練習時間を確保してレースに臨むのが社会人選手の凄みであり、練習が出来ていないというのはレースを走る以上、言い訳になりませんが、徐々に良いリズムを整えつつある大友選手。
彼が真摯に自転車と向き合い、心から楽しもうとする限りチームは寄り添い、キャプテンとしても任せていきます。
柚原 悠人
「より選手へ、より本気へ」
実業団初年度であり今年からチームに加入した柚原選手。経験は浅いながらも集団の波に乗る勘を持ち合わせており、まだ決め手には欠けるが今までにもいくつかゴール前に顔を覗かせた事がある伸び代の豊かさが非常に魅力的。
当日はこの一、二週間あまり自転車に乗れてないという事でレースの目標を「完走」に設定し、展開に恵まれればゴール勝負へ向け温度を高めていくセカンドプランも合わせて臨みました。
「見せる即効性と経験値の露呈」
phot by pino
E3-2組の時間帯でも風は弱まらず集団が一列棒状になっては団子の繰り返しのまま周回を消化。柚原選手は比較的集団の前方に位置し続けましたがラスト3周を切ってからの位置取り合戦に一歩及ばず、やや後ろから雪崩れ込む形でのゴールに。
始めに掲げた完走というラインが見えた段階でゴールスプリントへ向けた気持ちの切り替えスピードがそのままスプリントを開始する位置を決めた印象。前にポジショニング出来ていただけに悔やまれるレースとなりました。
9位という順位は走力が足りていない訳では無いので、一、二週間乗れてないとは言え事前に(前日〜当日)にどれだけレース強度に馴染めるかを確認出来ていれば上の順位を狙えた可能性はあります。(自身の過小評価による目標設定の見誤り)
「想像(創造)力と実行力」
集団での走りにおいてはセーフティラインが不安定で、怖いもの知らずの要素がチラホラ。カテゴリーを上げていく上で必ず重要となってくるので今は良くとも…という要課題点。
フィジカル的にもまだ展開や集団の流れに身を任せる場面が多く見られるので、主役を勝ち取ったり名乗りを上げるにはやはり強いイメージを持ってトライ&エラーの積み重ねが欠かせない。
度胸は満点、そして先程も述べた通り集団の波に乗る勘を持っているので、それらに確かな経験や技術と走力が備わってくればゴールハンターへと変貌し、チームに勝利や新たな風を吹かせてくれるのでは…?とどうしても期待をしてしまう所。
シーズンも後半に入っており、目に見える結果にはまだ及びませんが選手達の活動や成長を、少しでも見て頂き知って頂ければ幸いです。
VC AVANZAREへのご声援をよろしくお願い致します。
鈴鹿ロード、柚原選手レポート。
シマノ鈴鹿のレポートです。
・3周の部3組
この後にロードレースクラシックも控えているので、危なかったらレースを降りようという覚悟でスタートラインに並びました。同じ組には名前の聞いたことのあるかなり速い選手が居ると知ったので、その選手を徹底的にマークすると決めました。スタートすると予想通りにその選手が主に集団のコントロールをする形となり、集団の20番手以上には居るように意識して様子を見ていました。
4~5回ぐらいアタックがあり、ほぼ全てに反応しましたが追走の足を使わせる程度のアタックばかりで、足をかなり削られてしまい集団の前方からゴールスプリントをしましたが足が無くなり23位でゴールする形になりました。集団でもう少し大人しくすべきでした。
・ロードレースクラシック
プロ選手と一緒に出れるレースで、自分とプロ選手との間にどれだけの差があるのかを知るために出ようも思いエントリーしました。
いざスタートしてみると異次元の速さでホームストレートの上りを走り、ほぼ毎回の上りでアタックがかかるので、その分集団の速度が上がりインターバルがとてもしんどかったです。3周の部の疲れが残っていて、2周目のホームストレートで集団から千切れてしまい、4周目入る前でDNFとなりました。
差があり過ぎて、自分には圧倒的に練習が足りないのだと痛感しました。来年のロードレースクラシックまでに今まで以上に練習をし、完走出来るように頑張ります!
柚原悠人
次戦、石川ロードに大友選手が出場
《次戦予定》
今週末 7/15は福島県石川町で石川サイクルロードレースが開催され 大友 皓平 がE3カテゴリーにて出場を予定しております。
約14kmの公道の起伏が激しい周回コース、加えてこの暑さですのでサバイバル合戦は間違いありません。
暑さ以上の熱い走りで打ち勝てるよう、是非ご声援をよろしくお願い致します!
柚原選手、レースレポート。
1日目 西日本ロードクラシック
初めて走るコースで天気は雨模様。幸いにも僕が走る時間帯は雨がかなり弱まり、路面が濡れただけの状態でした。
後ろの方からのスタートとなりましたがいきなり落車があり、以降のレース展開が少し不安に思いました。レース前日に自転車を乗った疲れが抜けきれていないまま臨み、後方でスタートしたので登りで集団の1番後ろになってしまいました。
しばらく集団の後ろで走っていると、やはり路面が濡れているので落車した選手が多数見受けられる状態だったので、かなり慎重に下りました。途中で脚が無くなり集団から千切れてしまったので、翌日の広島クリテリウムに向けて安全第一に完走する走りに切り替えました。
集団から落ちてきた選手をパスしながらしばらく単独で走りましたが、途中で僕と同じぐらいのペースで走られていた選手とローテーションしながらゴールを目指すことにしました。その結果、何名かの選手をパスしつつ先頭の7分遅れぐらいで完走することが出来ました。
宇都宮ロードレースで落車でDNFとなってしまったこともあり、西日本ロードクラシックを無事に完走出来た喜びと、まだまだ実力不足(特に登り)だと感じました。
2日目 広島クリテリウム
今年から初開催ということもあり、全ての選手が初めて走るコースなので少しチャンスがあるのではないかと密かに思っていました。Uターンが3箇所もあり、ホームストレートが少し長めで、仕掛ける場所が難しそうな右回りのコースでした。
今回は前方の方でスタートすることが出来て先頭集団の前方~中場辺りの位置取りで走っていました。Uターンでの落車が怖かったので集団の左側にいることが多く、右側から選手が上がっていく流れだったのでなかなか前に上がれなく苦戦してましたが、ようやくレースの中盤ぐらいで右側から上がることが出来て20番手以内ぐらいに入ることが出来ました。
残り3周回の半周ぐらいでリアタイヤがパンクしてしまい、ニュートラルを適用することに。再復帰の指示がやや不明確で戸惑いましたが、集団が通り過ぎた後に再スタートという形になり集団に追いつくので脚を使ってしまい、それからは集団に付いていくぐらいしか出来ませんでした。最終周回、ホームストレートで段差のある所で落車があり回避出来ましたが、集団が縦に伸びてペースが上がったタイミングでもあったので半周ぐらいで千切れてしまいました。
レースを通し思ったよりAVGは速く無かったですが、Uターンが多い分インターバルがかなりキツいように感じました。西日本ロードクラシックでもそうですが、今回のレースで自分の実力不足がかなり感じる事が出来、特に登りがダメだと思ったので、苦手だと感じてる登りを克服していきたいです。
次戦はまだ未定ですが、今年中にはE2へ昇格したいので練習頑張ります。
柚原 悠人